昭和31年、当時参議院議員をされていた野村吉三郎先生(駐米大使などを歴任)をはじめとして郷土の多くの方々の尽力により、裕福とは言えないながらも向学の志のある県人の子弟が安心して勉学に励める環境を提供し、団体生活を通じて有為の人材を育てることを目的として、調布市に開設されました。当時は二人1部屋の形式で100人の学生が在寮し、これまでに1400名にも及ぶ寮生が排出され、国内外で多面的に活躍しています。時代が移り個室となった今は55名の入寮が可能です。平成24年には部屋の改修工事を行い、リホームされた部屋で快適に生活できます。引き継がれた伝統に新しい若者の息吹を吹き込み、関係者の皆様や近隣の方々にも支えられながら、紀州男児の修練の場としての役割を果たして行く事を目標にしています。