輔仁会は、明治15年(1882年)に旧福井藩士村田氏寿氏らの主唱により松平春嶽公や松平茂昭公の資金援助により、神田三崎町に学舎を確保し設立された。明治28年には小石川金富町(現在の東京都文京区春日,東京ドーム付近)に土地を購入し、寄宿舎「明倫学舎」を建築され、その後大正11年(1922年)7月1日に財団法人輔仁会が設立され、総裁に松平侯爵、副総裁に松平慶民子爵、初代理事長に草間秀夫氏をそれぞれ選任して新たに発足した。その後学舎は空襲で焼失し、現在の武蔵野市に学生寮「明倫学舎」として再スタートした。創立以来の卒寮生は4,000名を超え、その中には岡田啓介元総理大臣や福田一元衆議院議長、ノーベル賞受賞者の故南部陽一郎博士など各方面に逸材を輩出している。歴代舎監に歴史学者(平泉氏)も名を連ねている